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このサイクロン・・・亡くなったkazu@あきたさんから、工房の完成祝いとしてホースまで付いた完成状態で頂いた物。
皆さんは、色々試行錯誤されて自作されているのですが、私は自作ではないので、紹介するのを遠慮していました。
しかし、この度、駆動部として使用している乾湿両用の掃除機が邪魔なことと、消費電力が大きいのを何とかしようと考え、これをブロワーに変更することとし、その過程を紹介することにしました。 |
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先ずはブロワー・・・ご覧の通り、HCの特売で購入した安物で、370W 風量2.3粒米の物です。
そのブロワーの吸気口をボール盤にホルソーを取り付けてご覧のように直径50ミリに拡大しました。
これで多少でも吸い込み効率が良くなるか?
ブロワー単体では良くなるでしょうが、その他の配管抵抗等を考えると・・・。 |
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お次は、ブロワーとサイクロンの接続管の作成。
材料は、塩ビの40−50の異径ソケット
これを写真の状態でバーナーで形を変えていきます・・・口径50の方をブロワーに取付可能なように平らにします。
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そして出来上がったのが、写真の状態。
平らにした側のツバ部分に5ミリの穴を4ヶ所開け、ブロワー本体の内側より、皿ビスで固定しています。
(ブロワーのケーシングとローターは、効率の関係で隙間か少ないですから、座彫りをして極力ネジ頭の飛び出し量を抑えてます)
そして、内側と外側の両方からシリコンでコーキングをし、空気漏れを防いでいます。 |
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まだシリコンが硬化していませんが、試しに内筒に取り付けてみました。
kazu@あきたさんが、内筒の吸い出し口に40の塩ビ管を付けてくれてましたので、ご覧の通りすっぽりとはまります。 |
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そして内筒の下側には、100均の排水口のゴミ取りをビニールテープで取り付けて、ブロワーへの大きなゴミの吸い込みを防止しています。
あと残るは、試運転とブロワーの排気をどうするか・・・
それにパワー的に、ちゃんと吸い込めるのか不安なところが有ります。
来週試してみます。 |
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と言うことで、1週間後・・・シリコンも乾いたので早々試運転をしてみることに。
その前に組み立てて空運転をしてみたところ、どうも吸い込みが弱い・・・調べてみると、モーター冷却用の吸い込み口からバンバン吸っています。
こちらの方が抵抗が少ないですから、当然ですよね・・・そこで、右の写真のようにテープを貼って吸い込み口を小さくしました。
あまり小さいとモーターの冷却不足になるし、大きすぎると吸い込みが悪いし・・・。 |
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いよいよ実験します
エサは手押しカンナのカンナくず・・・以前使用していた掃除機より吸い込みは悪いですが、何とか使えそうです。
勿論サイクロンの性能に問題はないので、きちんとバケツに収まっています。
しかし、吸気抵抗が大きいせいかブロワー自体の騒音も大きくなってしまったような・・・。 |
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お次はブロワーの排気の処理
色々考えましたが、思い切って壁に貫通口を開け、50の塩ビパイプを貫通させて、外側には45度のエルボーを取り付けました。
これでもう一度試運転・・・勿論排気は出てくるのですが、何か凄くうるさい・・・。
このままでは苦情が来そうなので、すぐに改造用のパーツの調達に走りました。 |
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その結果がこれ。
開口部から塩ビ管を地上15センチの高さまで延長しました・・・パイプは勿論呼び径50(これは外径60ミリなので、60の雨樋用のパーツが使えるからです)
塩ビ管そのままでは見た目が悪いので、右の写真のように塩ビ管の上に青竹を被せて防音効果の向上も狙っています。
そこでまたまた試運転・・・大分改善されたのですが、排気と一緒に出てくる笛のような音が・・ |
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笛のような音の原因は、写真の吸い込みホースによって発生しています・・・以前から分かってはいたのですが、太い径の物は高いので、ずっと我慢していました。
今までは排気を外に出していなかったので、そんなに気になるレベルではなかったのですが、今度ばかりは真剣に考えなくてはいけないようですね。
思い切って50ミリくらいのダクトホースを買ってくることにします。
ちなみに左の写真は今までの配置(サイクロンが下で、棚の上に置いた掃除機を駆動源にしていた)で、右の写真が今回改造した後
もう少し悪戦苦闘は続きそうです・・・先ずはホースを手に入れて、分離バケツを取り出しやすいように工夫して・・・これが終わらないと何か木工に打ち込めないんですよね。 |
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先週の計画通り先ずはダクトホースの入手から・・・最近出来た近場のHCで、取り扱っているのは知っていましたが、さすがに値段まではチェックしていなかったので、先ずはネットで同等品の価格調査・・・その結果なんと1mあたり1.8千円との結果
5m購入として諭吉さん1枚を覚悟して買いに行ったところ、店の価格表示の間違いもあり、1/3程度で入手できました・・・ついでにホースのエンドに付けるカフスも購入。 |
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以前使用していたホースは38ミリの物でしたので、このままでは取り付けできません・・・そこで先ずは取り付け口の改造から。
左写真のサイクロン側は、お得意の塩ビ管をバーナーで柔らかくして無理矢理広げながら押し込み、冷めたらビニールテープでシールしておきました。
右写真のホース側は、40の塩ビ管にスポンジゴムを貼り付けて無理矢理押し込み、その上から100均のホースバンドで固定しました。 |
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上記で改造した接続口を写真のように塩ビのエルボでつなぎました・・・この時、ホース側は接着したのですが、サイクロン側は取り外しを考えて差し込むだけにしました。これで配管は完成
お次はいよいよ試運転
スイッチオン・・・ブーン・・・おっ、笛のような音が見事に消えています・・・改良成功です。
ホースが太くなった分水込みが悪いような気もしましたが、吸い込み試験の結果充分使用に耐えるようです・・・おまけに配管抵抗が減ったせいか、ブロワの運転音も少しだけ静かになったようです。
結果として、安物ブロワでもサイクロンの駆動源として使えることが分かりました。 |
ロールオーバーします
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改良ついでに、もう少し手を加えていきます。
今まで、ペール缶にたまったゴミを捨てるのにちょっと大変な思いをしていましたので、それが楽になるように、中段にコーン部の切り込みを入れた棚を追設しました
ゴミを捨てる場合には、ロールオーバーの状態にサイクロン本体を移動すれば中のゴミをこぼすこともなく簡単に出来ます。 |
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最後に、邪魔なホースはご覧のようになるべく邪魔にならない場所にコイルしてぶら下げることにしました。
長々とお付き合いいただき、有り難うございました。 |
ロールオーバーします。
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平成19年3月4日
不要になった縦型の掃除機を知人より入手したので、この掃除機のモーターをサイクロンの駆動源として使用するために、塩ビ管を組み合わせて加工してみました。
何とか、本体に取り付けする加工までは完成したのですが、排気側のパーツが足りなくて、完成には至りませんでした・・・このまま取り付けて試運転をしてみましたが、現状より力強い感じで、尚かつ静かになったような。
パワーは220Wと小さいのですが、さすが専用のモーターですね・・・次週に完成させたいと思います。 |
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先日改造した掃除機モーターをサイクロンに取り付けてみました。
ご覧の通りノッポになってしまい、ちょっと不都合が・・・
このままの形で使う分には問題ないのですが、たまったゴミを排出する際に、ホースが上の棚にぶつかってしまい、非常にやりにくい。
と言うわけで、またまた改造が必要になってしまいました。 |
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改造と言っても至って簡単・・・写真のようにエルボーを1個追加しただけで、問題は見事解決。
運転結果は、以前のブロワーに比べて格段に静かになっています。
それに、吸引力も若干向上しました。
現在のモーターは220Wのもの・・・お次は500Wクラスのモーターが手にはいったらまた改造することにしましょう。 |