木工作67


    看板メンテナンス
1月最初の3連休

息子が通う剣道道場の餅つきに行き、前々から気になっていた看板のメンテナンスを館長先生に了承いただき、早速工房に持ち帰って作業開始。
予定では、最初の文字をそのまま生かして使おうと思いましたが、長い年月の間に板の表面がボロボロになっており、彫り込んでいくと表面がボロボロと崩れてしまう状態のため断念。
いつもの方法で作り直すこととしました。
思い切って自動カンナで表面を削り直し、塗料のにじみ防止のためクリヤーラッカーを一度塗装。

お次にパソコンでそれらしい文字をプリントアウトし、板に仮固定後、デンプン糊で貼り付け。
季節は冬ですから、糊の乾きが遅いため、ご覧のように電気ストーブで暖めて乾かしました。
お次に彫り込みですが、最初にカッターで文字部分の切り抜きをして板に筋を付けたあといつもの電動彫刻刀で彫り込み・・・電動彫刻刀がガタガタと五月蠅いのでばらしてみると、打撃部分の鉄球が摩滅してガタガタの状態のため、丁度良い大きさの代替え品(自転車のベアリングの鉄球)と交換して彫り込み続行。
 
彫り込みが終わったら、先ずは彫り込んだ部分だけに色を入れて乾燥。
乾いたらサンダーで研磨し、はみ出た塗料を削り取り、その後工芸漆をたっぷりと文字部分に入れて一晩乾燥。

仕上げに全体をクリヤーラッカーで塗装して完成のつもりが、ラッカーで工芸漆が一部溶けてしまったため溶けた部分のみ再塗装して出来上がり。

左が作業前の状態、右が完成後に取り付けた状態。
文字がパソコン文字のため味がないですが、綺麗になったと館長先生にも喜んでいただけました。
全体像はこんな感じです。

    
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